
政府主催のサイバーセキュリティ普及啓発期間「サイバーセキュリティ月間」が2月1日から開始されました。
これは内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)、警察庁、総務省、IPA(情報処理推進機構)などの政府機関や団体が協力し、国民へのサイバーセキュリティについての普及啓発を目的としています。
今年のキャッチフレーズは「#サイバーセキュリティは全員参加!」とし、国民全体へ広くサイバーセキュリティの意識向上を目的としており、「サイバーの日」にちなんだ3月18日までを普及啓発期間としています。
サイバーセキュリティ月間中は、各地で産官学連携のイベントが予定されており、セキュリティ企業や政府機関、団体などによるセキュリティのセミナーや講演、来場者型体験イベント等が予定されています。
来場者型体験イベントでは、3月4~5日の2日間に、ウイルス感染によるパソコンの乗っ取り実演、VR/AR機器の展示・体験などが可能なイベント「サイバー攻撃を目撃せよ!2017(仮称)」の開催が秋葉原で予定されています。
サイバーセキュリティ月間とは
サイバーセキュリティ月間とは、政府が国民へのサイバーセキュリティ意識啓発を目的とした啓発期間のことで、2月1日から3月18日までを啓発期間とし、平成21年から開始されています。(当初は情報セキュリティ月間と呼称していました)
サイバーセキュリティの啓発期間設置の背景には、IT化の進行により、コンピュータウイルスを用いたサイバー攻撃の激化や個人情報漏洩の増加から情報セキュリティを脅かす問題が増加してきたことより国民一人一人が意識を高める事でサイバーセキュリティの問題に対処していくことが背景にあります。
サイバーセキュリティ月間中は、省庁や団体、民間企業などによるセキュリティのイベントやセミナー、セキュリティコラムの配信、WebやSNSを活用した普及活動、ポスターやロゴなどを用いた情報発信を通じて、サイバーセキュリティについての意識向上に向けた取り組みが行われます。
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)について
このサイバーセキュリティ月間における普及啓発の中心的役割を果たしているのが内閣サイバーセキュリティセンター(以下、NISC)です。
NISCとは、2015年1月、政府が内閣官房に設置したサイバーセキュリティ関連の組織のことです。2005年4月に設置された内閣官房情報セキュリティセンターを前身組織としています。
NISCは、「サイバーセキュリティ戦略」に基いて政府のサイバーセキュリティ政策に関する総合調整を行いつつ、官民一体となって様々な活動に取り組んでいます。
NISCには、基本戦略グループ、国際戦略グループ、政府機関総合対策グループ、情報統括グループ、重要インフラグループ、事案対処グループと6つのグループを運営しています。
サイバーセキュリティ対策の立案、国際会合への参加、重要インフラの防護など省庁の中で、サイバーセキュリティに携わる中心的役割として存在しています。
情報セキュリティに関することならお気軽にご相談ください。