
日本マイクロソフトは、先月26日にマイクロソフトを装ったWeb上でのサポート詐欺について注意喚起を行いました。
このマイクロソフトを装うサポート詐欺とは、Webブラウザ上で「マイクロソフトセキュリティアラーム・support.microsoft.com」を名乗る警告画面を表示させ、ウイルスとスパイウェアを検出したとして、偽のサポート窓口へ連絡を促すものです。
また、この画面が表示された際、「あなたのPCはブロックされました」等とメッセージを表示させ、ブラウザを閉じる作業を受付けない状態となり、表示されている電話番号へ連絡を促します。
<図1>マイクロソフトを装う偽警告画面(日本マイクロソフト掲載資料より引用)
サポート詐欺とは
サポート詐欺とは、Webブラウザの画面に突然ウイルス感染やシステムトラブルなどの警告メッセージとサポート先と称する電話番号を表示し、ウイルスを除去するための有償サポート契約を結ばせる詐欺のことです。
パソコンから警告音や日本語音声を発しユーザの不安を強く煽り、問い合わせを促すケースも確認されています。
また、最近では「偽のマウスカーソルが勝手に動いているように見せかけるアニメーションを表示(本物のマウスカーソルは非表示にされる)」、「偽のWindows Defenderの警告画面を表示」
「ブラウザを全画面表示にしてマイクロソフトのURLにアクセスしているような偽のアドレスバーの画像等を表示」させる巧妙な手法もあります。
サポート詐欺の被害件数
IPAに寄せられた偽の警告に関する相談件数は2016年に入ってから徐々に増加しています。
同8月以降は月200~300件近くに上っており、2017年に入ってからも1月に308件、2月に251件の相談が寄せられています。
<図2>サポート詐欺に対するIPAへの相談件数推移(IPA掲載資料より引用)
さいごに
ネットサーフィンをしている際、突然サポート詐欺の画面が表示された際は慌てずに、落ち着いてブラウザを閉じましょう。
また、掲載されている電話番号には連絡せず、公的機関やメーカー、セキュリティ会社などに相談しましょう。
なお、日本マイクロソフトによると、マイクロソフトを装うサポート詐欺画面の表示解除について以下の手法で解除が可能としています。
「Ctrl」「Alt」「Del」の3つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動、ブラウザーソフトを選択し、「タスクを終了」することで偽警告画面を閉じることができます。