ホンダ生産工場へサイバー攻撃、一時生産ライン停止も

     

日経新聞によると、大手自動車メーカーのホンダは21日、国内外の生産工場がサイバー攻撃を受けて、生産を一時停止したことを明らかにしました。

5月中旬頃に世界的規模で発生した、ランサムウェア「WannaCry(WannaCrypt、WannaCryptor、Wcryという別称でも呼ばれています。)」によるサイバー攻撃の可能性が考えられています。

18日に国内外の工場の生産を管理・制御するパソコン複数台が、ランサムウェアに感染。翌19日、埼玉県狭山市の狭山完成車工場では生産ラインを一時停止したが20日朝に復旧したとの事。

同社によるとシステム復旧を行っており、生産への影響は出ていないと説明している。

ランサムウェア「WannaCry」の国内での攻撃被害は、日立製作所やJR東日本、日産自動車英工場にも被害が確認されていました。

さいごに

ランサムウェア「WannaCry」は、直訳すると「泣きたい」という意味になります。

特徴としては、感染端末のファイルを暗号化し、ファイルを「.WCRY」という拡張子に変更し、ファイルの復元と引き換えに身代金を要求します。

また、WindowsのServer Message Block(SMB)の脆弱性(MS17-010)を利用しており、一度PCに感染すると企業ネットワーク内で自身を拡散するワーム型機能を備えている事も大きな特徴です。

今回のランサムウェア「WannaCry」による世界的サイバー攻撃も日本をはじめ世界的規模で被害が確認されましたが、今後も企業規模に関係なくサイバー攻撃には引き続き警戒が必要です。

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