防衛省でPC盗難被害

     

日経新聞によると、東京都新宿区にある防衛省庁舎内のPC17台を盗難したとして陸上自衛隊の男性職員が逮捕されました。

逮捕された男性は、今年の4月下旬から5月上旬にかけて防衛省防衛政策課の前に置かれていたPC17台と備品(トナー)を7回にわたって盗難し(約137万円相当)転売することで換金していた模様。

また、産経新聞によると、盗難されたPCは今年3月~6月までの間、防衛省12階にある防衛政策課の前にある廊下に3か月も置かれていたとのこと。

同課は防衛省の中枢ともいえる課で、機密情報を扱う事が多いことから盗難場所までに辿り着くまでにICチップ付きの身分証が必要だったが、同容疑者にカードキーは付与されておらず侵入方法は分かっていません。

担当者が6月上旬にPCの紛失に気付き、翌7月に警察からの連絡で盗難が発覚。幸い、盗難されたPCは、新品のPCで機密情報の漏洩はありませんでした。

さいごに

企業・組織にとって、PCなどの備品は貴重な情報資産です。今回のPC盗難被害は、防衛省の備品管理体制の甘さは否めません。

技術的・物理的セキュリティ対策以外にも従業員のセキュリティ意識向上は、セキュリティ対策を行う上で一番大切です。
今回の事例を踏まえながら、オフィスにおける主なセキュリティ対策を以下にご紹介します

1、立ち入りエリアの設定
※来客用一般エリア、従業員エリア、役員・社長室など役職等に応じて取り扱う機密情報の度合いは変化してきます。 各レベルに応じて立ち入り可能な区分けエリアを設定し、入退室管理システムを用いてセキュリティを強化しましょう。

2、備品の保管体制強化
※鍵付きの保管庫(ラック、金庫)に厳重に保管しましょう。第3者による侵入抑止や内部不正対策に防犯カメラも役立ちます。

3、セキュリティ意識の向上
※物理的セキュリティ対策を取るにもやはり一番は従業員のセキュリティに対する「意識向上」が重要です。 従業員や職員向けにセキュリティ教育を行い、セキュリティに対する意識や理解を高めていきましょう。

4、定期的に備品のチェック
※紛失・盗難を防ぐために、定期的に保管台数に差異がないかチェックしましょう。 保管庫から持ち出して使用する場合は、持ち出し管理記録を付けておきましょう。

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