
NHKの有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」を装ったフィッシングメールが出回っているとして、同局はHP上で注意喚起を行っています。
このフィッシングメールは「ご購入手続き完了」という件名で、同局の実在する番組「ドキュメント72時間」の購入手続きが完了したと称し、本文内に記載されている関係のないURLへのアクセスを誘導する内容。
同局では、NHK及びNHKオンデマンドとは一切関係ないとし、身に覚えのないメールを受信した場合は、リンクなどを開かずにメールごと破棄するよう呼び掛けている。
2017年のフィッシング攻撃被害
フィッシング対策協議会が公表している資料によると、今年フィッシング対策協議会に寄せられている報告件数(海外含む)は2017年1月~10月までで約7251件。
昨年2016年1月~10月間の同時期でのフィッシング被害の合計件数は10,044件。昨年比で約3000件被害が減少している。
<図2>フィッシング被害件数の推移(フィッシング対策協議会掲載資料より引用)
さいごに
AppleやLINEなどサイバー犯罪者が有名企業を騙る背景には、知名度や利用者の多いブランド企業を名乗ることでユーザを騙しやすい事や利用者の多いブランド企業ユーザをターゲットとすることで、利用者から個人情報を取得することが狙いとみられる。
現時点でのフィッシング被害は昨年比約3000件減少しているものの、セキュリティ事件・事故が多くなる長期休暇期間(年末年始)も近付いているため、まだまだ油断はできません。