連日報道されている日本国内銀行のインターネットバンキングにおける不正送金事件ですが、5/15の警察庁の発表により、今年 1月から5/9までの被害額が約14億1700万円にのぼることがわかりました。
同日には、全国銀行協会から対策の強化が各銀行に要請されています。
2013年の年間被害額だった約14億600万円を4ヶ月程度で超えるという桁違いのペースとなっています。
攻撃の傾向として、地方銀行や信金等の法人口座が狙われやすくなっており、マルウェア(ウイルス)の感染によって、偽のログイ ンフォームを表示する他、法人口座へのログインに用いられる電子証明書を奪取する手法もとられています。
今後、例えばサポートが切れたWindows XPにおける未対策の脆弱性を突くような攻撃により、被害はますます甚大になっていくこ とが考えられます。
インターネットバンキングを利用するクライアントPCにおいて、OS・アプリケーション・アンチウイルスのデータベース等を常に 最新の状態に保つこと、併せて、UTM導入等による、ネットワーク全体の防御を行うことを改めて推奨致します。
【参考】
・ネットバンキング不正送金被害が急増 1~5月、はや13年超す
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO71282200W4A510C1CR8000/
・全銀協、各行に対策強化要請 ネットバンキング不正送金急増
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO71282250W4A510C1CR8000/
・インターネットバンキングの不正送金事件に関する注意喚起(アルテミス)
https://www.artemis-jp.com/news/news2014043002.html
- 5/2付け発表のInternet Explorerのセキュリティ修正パッチについて
- ネットワーク機器の更新プログラムにマルウェア混入、他社サイトでも被害続発。 Flash Playerの更新を忘れずに