警察庁装う偽のWebサイトが確認される

     

8月1日に警察庁を装う偽のWebサイトが確認されたと警察庁がHP上で注意喚起を行いました。

この偽サイトは、アダルトサイトなどを閲覧した際に、警察庁のHPに偽装したWebサイトへと誘導し、ユーザーが「幼児わいせつや動物虐待の内容を含むコンテンツを閲覧した」と称して「違反金」名目でiTunesカードのコード番号を送信させ、金銭を騙し取ろうとします。

なかには、偽サイトが表示された際に、警告音を発するものも確認されているとのことです。

なお、警察庁によると、発見された偽サイトに関しては現在、セキュリティソフト事業者や情報セキュリティ団体との連携により、閲覧制限等の措置を施しているとのことです。

警察庁を装う偽サイトの巧妙な手口

トレンドマイクロによると、この偽サイトは、Webブラウザの全画面表示機能を悪用しているとの事です。

URL表示や右上の「閉じる」ボタン、「縮小」ボタンなどを全て偽装しているため、「閉じる」ボタンをクリックしてもページが閉じず、ユーザーが「使用しているPCがロックされた」という認識を引き起こす可能性を指摘している。

<図1>警察庁を装った偽サイト(トレンドマイクロ掲載資料より引用)

また、「警告音の発信」、「全画面表示機能の悪用」はマイクロソフトを装うサポート詐欺でも類似の手口が使用されていました。

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さいごに

警察庁は、「警察から金銭などを要求することはなく、同様のサイトを見た場合、絶対に送金などをしないでほしい」と同庁HPを通じて呼び掛けている。

なお、実際の警察庁の公式HPは、下記の様にhttps化が施されており、万が一偽サイトが表示された場合は、冷静にURLを確認してみるのも一つの防御策です。

<図2>警察庁の公式Webサイト(警察庁HPより引用)

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