衆議員メールアドレス宛に大量の中国語スパムメールが届く

     

産経新聞によると、衆議院議員が公務で使用するメールアドレス宛に8月13日以降、中国語で書かれたスパムメールが大量に届いているのが確認されたとの事。

また、NHKによると、野田総務大臣の事務所で使用しているパソコンのメールアドレス宛てにも中国語のスパムメールが届いているとの事で、現役閣僚をはじめ複数の議員事務所で確認されており、受信件数は数万単位に上る模様です。

なお、お盆期間中で休暇中の議員事務所も多い事から今後スパムメール受信の被害件数は増加すると見られています。

現時点では、ウイルス感染や情報流出の被害は確認されていませんが、必要なメールがスパムメールに埋もれ見つけにくくなるなど、議員や秘書の業務に支障が出ています。

大量のメール送信が組織的な犯行か特定の議員を標的にしたものかどうかは不明です。

確認された中国語のスパムメール

スパムメールはメール開封時に差出人への開封確認メッセージの送信に同意を求めるタイプのものでした。
差出人に記載されている名前は、2文字か3文字の中国人風の名前でスパムメールの内容はオンラインゲームサイトへの入会を求めるものが多いとの事。

差出人のメールアドレスには中国のインターネット大手、騰訊(テンセント)が提供するフリーメールを示す「@qq.com」の文字列が含まれていました。

さいごに

長期休暇前後はセキュリティ事故が発生しやすい傾向にある為、充分注意しましょう。
長期休暇後に行うべく推奨するセキュリティ対策は以下の通りです。

1.OSやソフトウェアを最新の状態に更新すること
※長期休暇中に最新のOSやソフトウェアに更新されている場合があります。
ウイルス感染や不正アクセスは、OSやソフトウェアの脆弱性を突いて不正な攻撃が行われる傾向にあります。OSやソフトウェアが更新されているか、確認し最新状態にバージョンアップして脆弱性を解消しておきましょう。

2.ウイルスソフトの定義を最新状態に更新すること
※長期休暇中にウイルスソフトが、最新の状態に更新されている場合があります。ウイルスソフトの定義が最新状態でない場合、新種のウイルスなどにウイルスソフトが対応する事ができない為、ウイルスソフトを最新の状態に保ちましょう。

3.パソコンやUSBメモリーなどの端末がウイルス感染していないかチェックすること
※休暇中に外部に持ち出した端末が、ウイルス感染していないかチェックし、安全が確認されてから使用を行いましょう。

4.不審なメールや添付ファイルは安易に開かないこと
※休暇明けは、休暇中に受信したメール対応に追われてしまう傾向があります。
受信したメール内に標的型攻撃メールが含まれている可能性もあるため、安易に添付ファイルを開かないことやメールに記載されているリンク先にアクセスしたりしないように注意しましょう。

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